ケータイ小説 野いちご

闇色のシンデレラ

『帝王』
美花と実莉

季節は廻り、梅雨に差しかかる時期となった。


だけど今日は珍しく晴天。


絶好のお出かけ日和だ。



本日は志勇と颯馬さんと剛さん、いつものメンバーで繁華街に足を踏み入れた。


そしてもうひとり。


近頃、志勇がいなくて寂しいとき、メールや電話をするようになったあの人がいる。



「あ、颯馬見て、壱華来たよ。やっほ、壱華ー!」

「涼?おいおい、なんでお前そんなに元気なんだよ」



そうそう、このハツラツとした声。


金髪に黒縁メガネでスレンダーな美人。


絵に描いたように可憐な、潮崎組のお嬢、涼。




「おはよっ、めっちゃいい天気じゃん。晴れてよかったね〜」



……って、誰?


振り向いた先に、思い浮かべていた涼ではなく、颯馬さんと共に、見覚えのない女性が走り寄ってきた。

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