ケータイ小説 野いちご

闇色のシンデレラ

『シンデレラ』
おとぎ話と現実

幼いころ読んだ『シンデレラ』は、わたしの希望の光だった。



わたしと重なる彼女を見て、いつか自分も幸せになれるんだと、本気で信じていた。



だけど現実はとても厳しくて。



意地悪なまま母にこき使われ、わがままな姉妹には何もかも奪われる。



現れたと思った王子様だって結局はあいつらを選ぶんだ。



苦痛を積み重ね、いつしかわたしは希望を捨てた。



そうして闇に落ち、今もずっと、深い絶望の中を生きている。

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