ケータイ小説 野いちご

コーヒーのお味はいかが?

近づく距離

「最近見なかったから、辞めたんだと思ってた」


久々の再会にも関わらず、そんなことを口にするのは理緒だ。

疲れた顔をし、前と同じカフェオレを頼む。


「ちょっと、実家に帰ってたの」

「ふ~ん、そうなんだ」

「今日、いつもより疲れた顔してる」


あたしの言葉に、理緒は盛大なため息を付く。


「新人の子が凡ミスばっかするおかげで、事務仕事が溜まりに溜まってる」

「休憩してる場合じゃないじゃん」

「それはあたしがよ~く、わかってる。でも休憩してリセットしなきゃ、こっちの身が持たない」


疲れ切った体で仕事したところで、余計にミスするだけだしね。


「新人の頃は楽だったなぁ。自分の仕事だけしてればよかったし」

「まぁね。でも新人が出来るのは、当たり前の原理だしね」

「わかってるけど、あたし達が新人の時は・・・」


グダグダと、理緒は愚痴を零す。


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