それから気付けば1週間。

火傷の傷も気にならなくなった頃、理緒から連絡が来た。

『明日の夜、空いてる?』と。

ほぼほぼ夜の予定が空いてるあたしは、『大丈夫』と答えると、『付き合いなさい』と病院の近くの居酒屋を指定された。


「結可。こっち」


先に店に来ていた理緒が、あたしを見つけて手招きする。


「ごめん。待たせた?」

「ううん。あたしもさっき来たとこ」


そう言うと、理緒は慣れたようにメニューを開く。


「何する?」

「とりあえず、ウーロン茶」

「すいません。生とウーロン茶、後・・・」


飲み物を頼むと、理緒は適当に食べ物も注目してくれた。


「で、聞いてもいいの?」


理緒は、少し遠慮がちに尋ねてくる。