次の日の朝、結可と一緒に実家に戻る。

家の玄関には、白と黒の幕が張られていた。

小さなため息を溢し、あたし達は家へと入った。


「ただいま」


リビングに向かうと、煌樹の姿がある。

そしてリビング越しに仏間を見ると、まるで寝ているかのようなお母さんと、お母さんのことをジッと見つめるお父さんの姿があった。


「帰ってきてから、ずっとあんな感じなんだよ」


煌樹の言葉に、笑里と顔を見合わせる。

お父さんの気持ちもわかるが、あたし達にできることなんて何もない。

それがヤケに切ない。


「あ、そうだ。朝早く葬儀屋が来て、日程決めていった」


そう言うと、1枚の紙を見せる。