なんで響の顔を朝から晩まで見なきゃいけないわけ?

学校こそ自由だったのに。

「制服に着替えるから離して」

「俺が着替えさせてやろうか?」

「嫌!!」

響を振りほどき、自分の部屋に戻った。

渡された制服はいかにも金持ち感が漂っていた。

こんな豪華な制服を着れるなんて。

この制服を売れば一週間は生活出来そう。

「そろそろお時間です」

「はーい」

私は玄関へ向かった。