――…コンコン



涙でぐしゃぐしゃの顔を拭きながら、途中で看護師さんが来て

その合間に服部先生は学校に連絡を入れたりしていた。


そして再び一息ついたころ、ドアをノックする音が聴こえて。



「失礼致します」

「……あ…」



そこにいたのは、

――…父と母。



「先生、いつも娘がお世話になっております。この度は大変なご迷惑をおかけして――…」



めまいがした。

…こんな大ごとになってしまったんだ、親に連絡が行くのは当然のこと。


――…怒られる。

行き場の無い感情を、必死に押し殺した。