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「あと少しで部屋だからそこまで我慢できる?」

「うっ……ごめんなさい…」


あれから、小桃さんは芭瑠くんにベッタリでわたしが入る隙はなかった。

それに、芭瑠くんもなんだかんだバタバタしていたので、わたしは1人で会場の端っこにいた。


遅れて柏葉さんが来てくれたけど、柏葉さんも忙しそうだったので、1人で大丈夫ですと伝えて乗りきるはずだったのに……。


「まさかジュースと間違えちゃうとはね」

「ご、ごめんなさい……っ」


小桃さんのことで頭がいっぱいで、
それに加えて芭瑠くんへの気持ちを確信してしまったので頭の中はパンク状態。


そんな中で、冷静な判断をすることができず、他に気が回らずボケッとしていたのがいけなかった。


「まあ、すぐ気づいたからよかったけど」

喉が渇いたと思って、テーブルにあった飲み物がジュースだと思って飲んでしまった。