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閉め切られたカーテンの隙間から日の光が部屋の中へ差し込む。


静かな部屋をベッドの中から見渡してみるが、今日も自分以外の人の姿は見えない。


当たり前の光景となった現在。


自分に無関心だろうと、仕事を放棄されようと。


例え両親が私を嫌っていようと。


もはや、何の感情も抱かない。


きっと、いつの間にか感情は死んだのだ。


そう思っていたはずなのに。


「……………あれ」


悲しくもないのに目から涙が零れ落ちる。

そして、それは肌触りの良い上質な布団を濡らした。


「可笑しいな…」


それを拭うが次から次へと涙が溢れてくる。


これは孤独で寂しい…………と言う感情よりも、ただ切なくて悲しくて、胸が締め付けられる様な。


生まれてから十五年。


感じた事のない表し難い感情だった。