翌日。結局、まさくんとはあれ以来話せなかった。

 昨日の放課後は1人で、寂しく帰った。

 放課後に送ったメッセージには、今も既読はついていないまま。




 まさくん、今日は迎えにきてくれないだろうな……。

 朝、いつも来てくれる時間まで玄関で待っていたけど、まさくんが来る気配はない。


 ……私と、会いたくないのかもしれないな……。

 ぎゅっと痛む胸を押さえて、1人で歩き出した。

 避けられているのにしつこく待っていたら、嫌われるかもしれない……。

 それはやだ……。

 まさくんにだけは、嫌われたくない。

 嫌われたく、なかったのに……。

 もう、ダメなのかな……。

 そういえば、1人で高校に行くのは初めてだった。

 いっつもまさくんが一緒に行ってくれたから。

 私、どこで間違えちゃったんだろう。

 どうして、こうなっちゃったんだろうっ……。

 今にも涙が溢れてきそうで、こらえるのに必死だった。

 まさくん、寂しいよ……。