「15年目の小さな試練」の中で、人に弱っている姿を見せたくないハルが、新しい友人たちのお見舞いを受け入れるかどうか迷うシーンがあったのを覚えているでしょうか?

今回、その迷いを乗り越えて、自宅に友人たちを招いての「初めてのお見舞い」でした。



このシリーズは、「生と死」とか「伝える事の大切さ」とか、色んなテーマを持って書かせてもらっています。

中でも、ハルとカナの「心の成長」はいつも意識しています。


本編で描くような大きな成長ではなく、日常に埋もれてしまいそうな、ささやかな成長だって、大切でとても大きなものです。


穏やかな日常を描きながらも、物語の奥に隠れた、そんな想いが少しでも伝わると嬉しいです。



ここで、ちょっとだけご報告です。

4年に渡って書き続けてきた「12年目シリーズ」が、なんと長編で4作目の「15年目の小さな試練」で初めて、ランキングに載りました!


総合99位!


100位までしか載らないので、本当に一番後ろにちんまりとではありますが。(笑)

しかも、完結から1週間目のたった1日だけですが。(笑)


だけど、とても嬉しかったです。

本当に本当に、嬉しかったんです。


シリーズものの4作目なんて、いきなりそこから読み始める人は、あんまりいないですよね。

だから、このランクインはひとえに「12年目シリーズ」を愛読して下さっている皆さまのおかげなんです!


本当に、いつも読みに来てくださって、ありがとうございます!!<(_ _)>



で、嬉しさのあまり、お礼の気持ちを込めて、番外編を書こうと思い立って、本作「初めてのお見舞い」が完成しました。


本当に、いつもありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします。



このシリーズは、いつも、「もうここで終わりにしようか」と悩むくらい、長編が終わると自分の中に完了感が出ます。


ああ、書ききった。


というような感覚。

これがあると、続きを書こうという気持ちに、なかなかなれないんですが、それでもいつも、読んでくださる方の言葉に後押しされて、書いてしまいます。

なので、きっとまた、何か書くのだろうなと思います。


その時には、ぜひまた読みに来てやってください。



2019年12月1日 真谷すみれ



■シリーズ紹介■

「12年目の恋物語」(長編)

「初デート」番外編(1)(短編)

「規格外の恋物語」番外編(2)(短編)

「13年目のやさしい願い」(長編)

「14年目の永遠の誓い 」(長編)

「娘の結婚」番外編(短編)

「料理修行」番外編(2)(短編)

「未練と祝福」番外編(3)(短編)

「15年目の小さな試練」(長編)

「初めてのお見舞い」番外編(短編)※本作