「な、なに!」
「お前」
振り向いたらさっきまで寝いていたはずの雷斗が機嫌が悪そうにハルカの手を掴んでいた。
「なんですか!?」
「お前さ、前からずっと俺の事見てるよね」
「はい?」
「後ろからすっげー熱い目線送られてるの気づかないはずがねーだろ」
こいつは何を言ってんだ?!
熱い目線?わたしが?
イヤイヤするわけがない。
こいつなんか別に好きじゃねーし。
「勘違いじゃないですか?」
「はぁ?嘘ついてもバレバレだぞ」
「いや、私じゃなくて私の隣の女子でしょ?あのこあなたのこと好きみたいだし」
「は?勘違いか?」
「はい。そもそも私、あなたのこと好きじゃないので」
「は?」