日の出る前の早朝。





かじかむ手をポケットに入れる。








今日は、コンサートの日。







緊張もあってかよく寝れず少し腫れた目を擦った。










いつものように朝のルーティンを済ませ、スマホを見るとメールが入っている。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

起きたか?


俺はもう起きたぞ。今日は頑張ろうな。




雷斗
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「珍しく早起きじゃん」








起きたというメールを返し、昨日昌美さんが作ってくれていたご飯を口に運ぶ。







コンサートの準備は既に終わり、両親はコンサート2時間前に到着する予定だ。