ケータイ小説 野いちご

極 愛 <上>

若紫

「……ちょっと。1日何百回ため息つけば気がすむの?」
学校からの帰り道。
並んで歩く七香と真美は、呆れたように私に言った。
「え?」
キョトンとその顔を見返す。
「自分で気づいてないわけ? 朝から、この世の終わりみたいな顔してさ」
「え。そ、そう?」
そんなつもりなかった私はビックリした声をあげてしまう。
「……ははぁ。さては、例の彼のことでしょ」
少し考えた後にズバリ指摘した七香の言葉に、ギクリと体が震えてしまった。
「本当に澪って馬鹿正直すぎ」
「その態度でバレバレだっつーの」
口々に笑われるけれど、それは図星だった。

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