それから、ヨーヨー釣りをしたり色んな屋台を回った。


ずっと手を繋いだまま。


なのに。


「佐久間くんどこ行ったの~」


なんとはぐれてしまった。


佐久間くんとは連絡先取れないし。


どうすればいいの...。


とりあえず栞に連絡だ。


栞に言えば陸人が佐久間くんに連絡してくれるはず。


そして、電話して指定の場所で落ち合う事に。


私は屋台の裏の人が少ないところを歩いていた。


そして、後ろから肩を叩かれた。


「君ひとり?それともはぐれちゃった?」


誰だか分からない男の人2人がそこに立っていた。


「はぐれた。」


私は簡単に告げ、ぺこりと頭を下げその場から立ち去ろうとした。