テストが終わり、その結果は今までで一番良かった。 理由は氷野に教えてもらったからだろう。 なんともうすぐで二桁だというくらい良い順位だった。 さらに全体平均は下がっているらしく、グッと伸びた俺は先生にも褒められるほど。 もちろん悪い気はせず心の中では氷野に感謝していたが─── テスト結果が出た時の週末。 この日は氷野とデートするということになっていたため、俺は朝から悩んでいた。