生まれて初めて "合コン" に参加した。

看護科の女の子たちに混ざり、私も看護科の設定で参加している。

医師を目指す女なんてモテないからそうしたほうがいいよとみんなに言われた。

化粧も綺麗に巻かれた髪もみんなにいじられ、いつもと違う私がいる。

大翔に嫌われて呆れられた私はこの日やけになっていた。

なのに…忘れたくて参加したくせに私はその名前に反応した。

「俺ははると。
名前聞いてもいいかな?」

初対面で二度と会うつもりのない相手に本当の名前なんて教える気はない。

「名前は…愛美(あみ)

愛に美しいで "あみ" 」

この日私は初めて会った "はると"
とホテルに行き…彼に抱かれた。

翌朝、私を抱き締めて眠る彼の腕からそっと抜け出してその場を彼に黙って立ち去った。

…私は違う "はると"に私のはじめてをあげた。