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次の日のお昼も、先輩たちの秘密の場所でお弁当を食べる。

そして美羽と流川先輩は私に気を利かせてくれたのか、自販機まで飲み物を買いに行ってしまい、今は黒崎先輩と二人きり。

そんな状況で、ドキドキが尋常ではないのだ…!

もちろん今日も黒崎先輩にお弁当を作ってきて、愛と栄養満点のお弁当を先輩は受け取って食べてくれていた。

ジーーーン……
すごく嬉しい。
好きな人に自分の作ったものを食べてもらえることが、こんなに嬉しいなんて知らなかったよ…。

しかし今日の午前中に、あることが発覚して、自分の弁当にはなかなか手がつかないでいる。
黒崎先輩じゃないけど、自分のアホさに溜息をつきたい。

「…なんか元気なくね?」

「えっ…!?」

そんな私に気づいてか、先輩はお弁当を食べる手を止めこちらを見ていた。

「弁当作るの疲れんなら」

「違いますっ!」

「…!」

私が大きな声で先輩の言葉を遮ったので、先輩の目は驚いている様子。

先輩のことで疲れたことなんて一度もない。
全部私の我儘だもん。

「それとも、また昨日の奴らになんかされたか?」

そう言う先輩の目はどこか不安そうにも見えた。

…もしかして…、私のこと、心配してくれてるの…?