ーー翌朝……

外からはチュンチュンと雀の鳴き声が聞こえている中。

「よーし! バッチリ!
"栄養満点!小枝の愛をたくさん詰め込みました弁当"完成!」

ふふ、これで黒崎先輩の胃袋鷲掴みや~~っ!


「姉ちゃん、俺先外で待ってるから」

「え、もうそんな時間!? すぐ行く!」

急いで準備をして外に出ると……

「小枝おはよう」

「小枝ちゃん、おはよう」

先に家を出た雄大と共に、美羽と美羽の妹である"美砂"も待っていた。

美砂は雄大の同級生で、現在中学二年生。

美羽と姉妹といってもそっくりというわけではないが、とても可愛くて美少女なのはかわりない。
美砂とも小さい頃から一緒に仲良くしてきた。

お互いがどう思ってるのか知らないのだけれど、美砂と雄大がくっついてくれないかと密かに願っているというのは秘密……

「おはよ! ごめん待たせちゃって」

大体この四人でいつも一緒に学校に行っている。
私と美羽が高校に入ってからは、途中までになってしまったけど…

「お弁当作ってたんでしょ?」

美羽からそう言われると、私は手に持っていた手提げバックを見せた。

「ジャーン!
"栄養満点!小枝の愛をたくさん詰め込みました弁当”です!」

「それさっきも聞いたような……」

雄大が何か言ってるけど気にしない!