「れ、玲音!?」

体を揺らしても何をしても起きない。

目を閉じていて、まるで息絶えたようだった。

「嘘……嘘っ!」

私はパニックになって、ただ泣くことしか出来なかった。

「れ……お………」

なぜか、あの本のことを思い出した。

私は走って書斎まで行った。

その本を手に取り、パラパラめくった。

『時来れば、その呪い解き放たれる。愛が呪いを解く鍵となるだろう』

これだ。

玲音は呪いにかかっているのかも。

私と玲音の親たちを呼ばなきゃ。