聖夜が私と付き合ってることを公表した為、みんなに変な目で見られ、かなりやりずらい。


店長が従業に手を出したと思われたらどうしよう。



「12才年上の彼女なんてあり得ない。聖夜をどうやって口説いたのよ。Hしようって迫ったの。」


百合ちゃんの頭の中はどうなってるんですか。



今時の高校生は何を考えてるのよ。



「聖夜は手が早いって有名なんだから。少し前まで聖夜は毎日違う子とヤってたしさ。あんたもその中の一人になる訳だ。」



やはり、聖夜はそう奴でしたか。



聖夜を信じた、私がバカでした。



「百合、いい加減にしろよ。」



後ろに聖夜がいた。



「だって本当の事じゃん。ここでバイトしてた那美と付き合ってたよね。」



「付き合ってねぇよ。アイツが勝手に付きまとってただけだ。」



「聖夜と那美がホテルから出て来たとこ見たよ。那美が泣いてたからよく覚えている。」



これ以上聞いたら、多分聖夜を殴ると思う。


最低男を許す訳にはいかない。



「あれは、ちょっと訳ありで、でも那美とはそういう関係じゃない。バイト仲間には手出してないし、昔は俺も色々あったから、弁解はしない。」



もう、我慢出来ない。



思いきり背伸びをして、聖夜にビンタした。



「みなさん、お仕事続けてください。」



百合ちゃんが聖夜に近づいて、慰めていた。



私は悪くありません。



最低男を殴っただけ。



イライラを必死に押さえて仕事をした。



圭吾君が心配して、何回も話しかけて来たけど、今は素直になれそうもない。


最低男の聖夜なんて、大嫌いだ。