このままだと、聖夜の強引さに流されてしまいそうで怖かった。



30女が18才の聖夜に手を出したら、犯罪になるかも知れない。


数ヵ月前は高校生だった訳で。



12才差はやはり大きい。



聖夜の事を彼氏として考えられるのか。



答えは決まっていた。



「美莉、朝飯食べて掃除するぞ。シーツも洗濯するから、ベットから外して。」



ジャージに着替え聖夜の作った朝食を食べた。



台所はいつの間にか綺麗になっているし、大量の洗濯もしてあるし。



「美莉が寝ている間に、冷蔵庫の賞味期限切れた物はみんな捨てた。買い物したら、冷蔵庫を使いたいからね。」



食器を洗いながら楽しそうに話す聖夜は、よく気がつくお手伝いさんみたい。


聖夜と一緒にいれば、きっと快適な生活が送れると思う。


「聖夜をお嫁さんにもらいたいな。」



聖夜に睨まれてしまった。



「何で嫁さんがほしいんだよ。間違えてるぞ。ほしいのは旦那だろ。」



旦那はらない。


結婚なんてしたいと思わないもの。


一人の方が、絶対自由で楽しいと思う。


だけど、身の回りの事をしてくれる人がいたらいいなぁとは思うんだよね。


その人がお金持ちで、私を自由に好きなことさせてくれるなら、最高なんだけど。


本当に結婚はしたくない。


こんな私は誰とも恋愛出来もそうもないし。


又、裏切られるのが怖かった。


あんな思いを二度としたくないもの。


一人になるのが本当に怖いのだ。


何も出来ない私は孤独死するかも知れない。