聖夜とは喧嘩もせず、平温な日々を過ごしていた。


聖夜は私の頼みを聞いてくれて、専門学校へ復帰したが、結局悩みが増えてしまう。



専門学生の女子が聖夜目当てに、コンビニに来るようになったのだ。


聖夜はうるさいから帰れと言ってるが、内心私は不安になる。


聖夜は何も心配する必要はないと言うけど、無理。


イライラしながら、店だしをしてると、男の人が入って来た。


「こんにちは、いらっしゃいませ。」



「美莉、久しぶり元気だったか。」


目の前に現れてのは元カレだった。


二度と会いたくないと思っていたのに。



こいつは私の思いを無視して、話を続けた。



「お客様、ここはお店ですので、店長に話があるのでしたら、事務所にご案内します。」



ナイスホロー。


聖夜が元カレを事務所へ案内してくれた。


「俺も同席するから。」



へい。



なぜに?



不味い事にならないか、心配だ。



《逃がさないからね。》



聖夜の心の声が聞こえてしまう。



元カレよりも怖い。



仕方なく、聖夜の後をトボトボついていく。



誰かを連れて行きたくても、バイトの男の子しかいなかった。


最大のピンチ。



又、おばさんことばがでてしまったけど、おばさんだから、仕方ないか。