「私は素敵なお嫁さんになるの!お姫様ほど盛大じゃなくていいから、幸せにに暮らすの!」

思えば私は昔からお姫様と王子様が出てくるようなお話は大好きだった。だんだんと少女漫画や恋愛小説なんかに惹かれていつか私もこの本に負けないくらい幸せになるんだ、とそう思っていた。そう、小学校4年生までは________

私は車椅子生活になった。詳しい病名などを言うことは出来けど、下半身は満足に動かすことができない病気。お風呂とかは1人で入れるけど、ずっと座ったまま。それでも、身体のせいで人生を諦めるなんてしたくもなかった。だから、普通の身体の子よりも勝るところを作ろうと
洗濯、掃除、挨拶から着物の着付けの仕方、お化粧、ヘアアレンジそして、料理・・・。
人の何倍も頑張った。何回も何回も病院に入院しないといけないものだったから、授業も受けれないことも多い。それでも他の子には負けたくないと、自力でひたすら勉強した。小学校だったから自分である程度勉強すればすごく遅れることもなかった。元々友達も多かったし、この身体になっても話しかけてくれる子は何人もいた。それでも周りの子への劣等感は消えなかった。障がい者・・・それが私に貼られたレッテルだった。もちろん障がいを持っている中で幸せになった人は何人もいるけど、大きな足枷には変わりはなかった