・ ♡ ・ 「ごめんね、僕に君はもったいないよ」 優しくて儚げな王子様だと思っていた。 きっと毎朝紅茶を嗜んでから学校に来て、 雨の中の子犬には傘を差し出して、 誰にでも優しくて。 そんな人だと思っていたから。 「お前ごときが俺に釣り合うわけないだろ、頭沸いてんのか」 知らなかった。 彼がこんなにも冷酷な王子様だったなんて。 ・ ♡ ・