私はマリア・デルモンド。15歳の見た目がとっっってつもなく可愛くて清楚で可憐で、惚れないものなど居ないだろうレベルの少女だ。

周囲の人間は私の容姿を見て、心躍る。
通常であれば、私はヒロインとしてシンデレラストーリーを送るはずであった。

しかし、私には秘密がある。

マリア「あ!ミカエル様お待ちくださいまし!」

ミカエル「あなたおかしいのではなくて!?」

私をいじめる側の人間だったミカエル様はなぜか私を避ける。いじめる側だった、と言うのは私は異世界に転生、つまり現世の世界とは違う世界に転生した。しかもその世界が私の前世大好きだったラブドキ王宮物語!!私はこの世界のヒロインとして転生した。本来ならばミカエルはヒロインをいじめて王子との仲を邪魔する存在であったため、会うたびに皮肉を言うし、物理的な攻撃を仕掛けてくるし、悪態をつく。ゲームの中ではそうだった。

それがなぜか私を避けている。

マリア「ミカエル様なぜですのー!!!!」

走ってミカエル様を追うと、途中から邪魔が入った。案の定私は避けることができずぶつかった。そして貴族の女らしかぬ醜態を見せることとなったのだ。