数日後の夜。

「どうしよ・・・」

丁度お悩み中の華凛です。

なぜ悩んでいるかって?

もう〜読者の皆様聞いて下さいよ〜。

最近なんか谷中くんと話せてないんですよ〜。

なのに純一はめっちゃ話しかけてきて〜。

じゃあ七瀬に話せば?って話にはなるんですけどね?

頼りすぎも良くないじゃないですか〜。

だから相談しないようにはしてるんですけど・・・。

「もう〜!!純一が告らずにいてくれればよかったのになぁ〜!!気持ちは嬉しいけどお陰で大混乱だよ〜!!七瀬頼りたい〜!!誰か助けて!!」

そんな風に独り言を言っているとスマホが鳴った。

「もしも〜し」

ダルい感全開で返事する。

「華凛大丈夫?私、七瀬だけど・・・」

「七瀬?!どうしたの?」

頼りたかった時にかけてくれるなんて王子様過ぎる!!

「最近電話してこないから何かあったのかと思って」

はぁ〜♡優しい。

この人が王子じゃないならこの世に王子なんていないね(←失礼)。

「今回は七瀬に迷惑かけないように相談無しで頑張りたいんだけど・・・せっかく電話してきてくれたしなぁ〜。どうしようかなぁ〜」

「相談無しって決めたら突き通すから相談乗るのはやめとこうかな」

うわぁ〜。もうこれは王子を超えて神。

「ありがとう七瀬」

という訳で電話を切ったのはいいものの、どうすればいいのやら・・・。

純一無視したら可哀想だしなぁ・・・。

谷中くんに話しかけるのは緊張するしなぁ・・・。

え?じゃあもういつも通りにしとけば良くない?

よし!!いつも通りにしよう!!

ちなみにこれ考えつくのに45分かかりました。

「頑張るぞ〜!」

謎の気合いを入れて翌日に備えるのでした。





次の日

いつも通りって決めたにも関わらず私は谷中くんに挨拶しようと試みていた。

「谷中くんおはよう」

緊張してるの丸分かりな挨拶になっちゃった。

「山本さんおはよう」

スマイルが眩しい。

ってか、なんか違和感ある・・・。
なんだろ?

あっ呼び方だ。

「谷中くん、山本さんだと聞きなれないから華凛って呼んで?」

「わかった」

そうして悩み事は解決し、私たちは少し進展したのでした。

めでたしめでたし。

あっ!!まだまだ続くよ?!