「文化祭、ですか?」





翼くんとの同居生活から早1週間。



皆んなにもバレる事なく、穏便に日々を過ごしていたある日のこと。



わたしの、待ちに待った文化祭の時期がやってきたんです!



「そう。うちの高校は生徒会主催でやってるんだけど、音羽にもいろいろと意見をもらおうかと思って」



家のソファに腰掛けながらわたしの様子をうかがう翼くん。



生徒会長って忙しいんだね。



そんな中翼くんが頼って?くれてるんだから、期待に応えたい!




「喜んで協力しますよー!」



コクコクと首を縦に振ってそう宣言する。



「…音羽ならそう言ってくれると思った」



すぐ見破られちゃうわたしって単純ってやつなのかな?