静かな個室の和食のお店に慎は私を連れてきた。

「腹へったな。
たくさん食べて酒のんでもう忘れろ。
これ以上アイツの為に泣くな。

あんな奴の為に流す涙が勿体ないし、イラつくんだよ。
アイツのこと考えてるあすかが」

不貞腐れている慎が可愛いくて、泣き笑いする私に慎の優しい瞳が見つめている。

「よく頑張ったな、あすか。
俺が介抱してやるから今日はとことん飲んでもう前に進め」

「うん」