「だからさー、キミの旦那、あやしいよあれは」


「はあ、またその話ですか?もういいですってば」


「それに君への態度、あれは旦那っていうよりも保護者だな」


「どーせ。そうなんでしょうね」


2時間後、うんざりしながら、藤川さんの相手をさせられていた。


飲んだらからんでくる人だったんだ。この人、シラフの時よりも厄介だなぁ。


「あの教育実習のムチムチのお姉さんだって、絶対キミの旦那を狙ってるでしょ。
で、キミの旦那はそれに気づいてるよね、絶対。
モテるよね、やっぱり男は顔かね」


「知りませんよ、そんなの」


「あーあ、あんなにモテたら人生楽しいんだろうな。家では健気に待ってる嫁さんもいてさ。外ではやりたい放題」