僕は体に重みを感じて目を覚ました。「ふあぁ…」あくびをしながら体を起こすと体の上に鈴音が乗っていた。「おーい、重いんですけど、あと色々当たってるんですけど…」僕がそう言うと「おはよう…ってなんで私の下で寝てるの?」僕は少しあきれて言った「いや、俺のせい?明らかに鈴音が自分で乗ったよね。」「まぁなんでもいいや。お腹減ったしご飯食べよ。」と鈴音が能天気に言う。僕は呆れた顔を見せながら(でも可愛んだよな〜)とか、むしろ呆れられてもおかしくないほどの感情を心の中でつぶやいた。そして僕らは床の間にいき朝食を食べ始めたのだが、鈴音のからかいが始まった。「それにしても〜昨晩は良かったね〜あんな声だしちゃってさ。ね、大和。」僕がすかさず誤解が生まれないようにつっこむ(まぁ2人しか居ないんだけど…)「いや、一緒に寝ただけだよね。寝言が多少おかしな声出てただけだよね…?鈴音。」鈴音が楽しそうに僕の顔を覗いて「そんなに慌てちゃって。誰もみだらな行為をしたなんて言ってないよ〜ww大和のへんたーい」くだらない会話だが、僕にはこんななんでもない茶番がとても楽しい時間で、こんな時間が続いたらいいと思っていた。しかし、忘れかけていたが仮にも僕の帰りを待ってる村人達がいるから帰らなければならなかった。