【sideはるな】


…ん、あれ…ここどこ…?


「はるな、起きた?私のこと分かる?」


「ゆうねぇ…それに、まなねぇ…ましろちゃん、あきちゃん…」


私がゆうねぇ達の名前を呼ぶと、みんな安心したような顔になった。


「…ここどこ…?」


「生徒会の生徒会長の部屋だよ。はるなが倒れたから、ももかちゃんがここまで運んでくれたんだよ。」


あきちゃんが説明してくれる。


そっか…私、倒れたんだ…


またももかちゃんに迷惑かけちゃった…


「はるな、また迷惑かけちゃった、とか思ってるでしょ?」


え…なんで…


まなねぇは私の思ったことをまんま当てた。


「何でって顔してるね。そりゃ分かるよ、はるなのことだもん。12年も一緒にいるんだから。」


「…ごめん。」


私は泣きそうになりながらもぐっと涙をこらえた。