俺は黒瀬依弦。幼い頃によく遊んでいたあの子の事が忘れられないでいる。

「ゆあちゃん…」

「どうしたの?」

「ぼくね、おひっこしすることになったんだ。」

「そうなんだ…どこにいくの??」

「とおいところだって…だからもうあえないんだ…」

「……だいじょうぶ!またあえるよ!」

「…え?」

「わたしたちはぜったいにまたあえる!それで、またふたりでいっぱいあそぼう!」

「……うんぜったいだよ?」

「うん、ぜったいにぜったい!」

「依弦〜!帰るわよ〜!結空ちゃんにばいばいして?」

「……やだあぁぁ」

そうやって俺は泣きわめいたんだっけ。