ケータイ小説 野いちご

【完】お前のことばっかり考えてる。

Chapter ▷ 1
「ふたりきりになりたい」



紗彩ちゃんの家に着いて、玄関を開けてくれた。



「お邪魔します」



挨拶をしたら、紗彩ちゃんのお母さんがリビングから出てきた。



「いらっしゃい。この子が桃奈ちゃん?」


「そう。すごい可愛いでしょ」


「本当、可愛いわね。紗彩が高校になってはじめて友達を呼んでくれたの」


「いえ! とんでもないです。初めてなんて……嬉しいです」



なんか照れちゃうな。


紗彩ちゃんはあたしにとっても、高校に入ってからのはじめての友達だ。



「わたしも呼ぶなら桃奈って決めてたからね。部屋行こっか」


「うん!」



紗彩ちゃんのお母さんにペコリと礼をして階段をのぼった。


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