それから数日後、たくさんのお土産を手に大河がアメリカから帰ってきた。

「本当に勉強になりました!行ってよかったです!向こうで友達もできましたし!」

ニコニコと嬉しそうに話す大河を見て、藍も「私も医療を学びに留学したらよかったわ」と呟く。世界には、日本にない技術がきっと多くあるのだ。

「霧島さん、これお土産です!」

大河がそう言って藍に渡したのは、あの有名なキャラクターがプリントされたクッキーだった。それを見て朝子と聖が目を見開く。

「ちょっと!これってミッキーじゃない!!」

「お前、医療を学びに行ったんじゃなかったのか!?本場のディズニーランドで遊んだのか!!」

「たまたま行けることになったんですよ〜」

「許せん!!こっちが解剖やら事件やらで忙しくしていた時に〜!!」

朝子が大河の頭をグリグリと刺激する。大河の「痛いです!やめてください!」という悲鳴が部屋に響いた。

「そういえば、霧島」

二人を止めようとしていた藍を聖が止める。