ケータイ小説 野いちご

誰かの武器としての生き方

かつてこの世界の人々は、妖怪や幽霊とともに暮らしていた。

街を歩けば妖怪や幽霊の姿があり、彼らの存在は人々にとって当たり前だった。

しかし、時代が流れるにつれて彼らの存在は次第に迷信と言われるようになっていった。やがて彼らの姿を見ることができる人間が減っていき、妖怪たちは居場所を失ってしまった。

それを哀れに思った霊感のある各国の政府の人間たちが、国に一つ妖怪と人間が共存する街を作ることを決めた。日本に作られたのが、イヅナという街だ。

この街で暮らす人々は妖怪たちの姿を見ることができる。妖怪たちも、人間相手に商売をしたり楽しそうだ。

しかし、全ての妖怪がいい妖怪ではない。平気で悪さをする妖怪はたくさんいる。そこで、妖怪が関係する事件の取り締まりを行う職が作られた。それが特殊警察だ。

全ての国の妖怪と共存する街の警察と連携することができ、人間離れした能力を与えられる。イヅナに住む者にとって、特殊警察はみんなの憧れの職業だ。

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