ケータイ小説 野いちご

レジェンド!【後編】

真実の行方

「……ん」
ゆっくり目を開けると、そこは見慣れぬ部屋だった。
「やっと目が覚めた?」
はっと顔を上げると、目の前にいたのは……
「優奈」
歪んだ笑みを浮かべた彼女が、私を見下ろしていた。
「どう、新しい基地は? 前の所よりキレイでしょ」
もう拘束は解かれ、この体は冷たいコンクリートの上に投げ出されている。
見回せば、確かに以前の倉庫とは違う空間に私達はいるようだった。
「……貴恵はっ?」
いっきに記憶が蘇り、思わず叫ぶと頭が割れるように痛む。
「……ちゃんと、他の部屋に寝かせてあるわよ。司は、馬鹿正直に約束は守るから」

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