最終日。


天気は快晴!


夕日が差し込む部屋でわたしは。






「や…っ、ちょ、翔平ちゃん…!」


「お嬢、ダメですよ」








…あ、変なことしてないよ!?


お祭りに行くために、翔平ちゃんに、浴衣を着付けてもらってます。









「動かないでじっとしてください」


「いやだって…くすぐったい…!」






赤地に大きな白い花が咲き乱れる可愛い浴衣。


これも翔平ちゃんセレクト。


わたしの好みと、わたしに似合いそうな物を選んでくるからすごい。


…そして着付けもヘアセットもしちゃうのがすごい。


ドレッサーの前に座ってじっとしているだけで、あっという間にヘアセットが出来ていく。






「翔平ちゃんってなんでも出来るんだね」


「そんなことは無いですよ」


「だって着付けとか、ヘアセットまで出来ちゃうじゃん」


「着付けもヘアセットもしごかれながら学びましたから」


「お父さんに?」


「お嬢にです」


「わたし!?」