ケータイ小説 野いちご

守りたいから隣にいろ〜幸せな命令〜

「Ich mochte dich von jetzt an beschutzen(これからもお前を守りたい)Heirate mich(結婚してくれ)」

彼にプロポーズをされた時、上原秋葉(うえはらあきは)が思い出したのは、彼から告白されたことだった。

スイスの首都、ベルンの街には雪が降っている。雪が降る公園で、秋葉はプロポーズされた。

「……あの時みたいだね!」

秋葉はニコリと笑う。その目は涙で潤んでいた。



スイス、中央ヨーロッパの国。数多くの湖、村、アルプス山脈を擁し、山岳地帯に覆われている。

ベルンにある高校に秋葉は通っている。両親の仕事の都合でスイスに中学生の頃から住んでいるのだ。

授業が終わり、昼休み。秋葉は、友達数人とお昼ご飯を食べに行くことになった。この高校はおしゃれなカフェテラスがある。

「私、レシュテイにしようかな〜」

友達の一人がメニューを見て言う。秋葉はしまったと心の中で呟いた。

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