ケータイ小説 野いちご

秘密のキスで、甘く溶かして。

風紀の乱れは心の乱れ




【風紀の乱れは心の乱れ】


それが風紀委員会のモットーというやつである。
けれど正直、私にはわからない。


「やばっ、松橋(まつはし)さんだ!」
「早くスカート下げて!」

小声で言っているつもりかもしれないけれど、残念ながらすべて聞こえている。


廊下を通るたびにこれ。

スカートの長さで注意されたくないのなら、短くしなければいい話。


それなのに短くするのだから自業自得だ。
とはいえ私も注意するのは面倒なため、極力見て見ぬフリをする。

ただ風紀委員の仕事の時間内であれば、ルールに従って厳しく注意をする。


その結果、今のように警戒されるのだけれど。


「今日も相変わらずの美しいなぁ」

「地味な格好なのに綺麗って、あれぞ正真正銘の美女だよな」


わざと聞こえるように言っているのか、今度は男子の声も聞こえてきた。


廊下を歩くだけでこれ。

どうしてここまで目立ってしまったのか、理由は風紀委員になったせいである。


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