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時は五月も半ば。朝方降っていた雨が嘘のように澄んだ青空。綿あめみたいな雲がぽっかりと浮かんでいる。



実は……日曜日の今日、デートのやり直しをすることになった。


というのも。


『学校さぼって家で二人きりなはずが、結局ファミレスで四人』


『うん……』


『しかもカタオモイ設定』


『う、本当にごめんね』


『……まぁ、やりなおしだよね。俺この辺バイトとかあるから、この日あけといて』


『あたしの都合は聞かないんだ……』


『はぁ? だって最優先だろ?』


まるで当たり前みたいに言われてしまった。
そんな余裕の笑みを浮かべる彼に、あたしが何か一言でも言い返せるわけがなかった。