EX2 『予想外。』 「不安ー?」 中庭に響き渡るほど大きな声で復唱され、わたしは焦る。 「……っあの」 「栞菜ちゃん、それは貴女がばかだ」 廉くんのお友達ははっきりと告げた。 周りのお友達も、 「うん」 「それは、ばかだ」 「もはや廉が憐れだ」 などと顔を見合わせ、そして、 何かを思い出したかのように、ぷはは、とみんなで笑いだした。 ・