ケータイ小説 野いちご

死神探偵小早川曼は今日も。

7・リクとイク




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7-リクとイク


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-“ 曼兄さんも本当は凄く疲れているのでしょう?”

あの日ハルが曼に言ってきた事は間違ってなかった。

皆には黙っていたが普段ならば曼はいつも幽霊絡みの仕事が終わった後はドッと疲れてしまい寝室で横になっているのだが、今回の水川カヨの件だけはまともに休む時間がなかったため曼はその日久しぶりの1人きりの時間の間ソファーで目を瞑ってぐっすりと深い眠りにつくと
とある昔の夢を見た。

ゆらゆらと真っ赤な花畑で一面に咲いた彼岸花が穏やかな風と一緒に踊っている夢だった。-



花畑の間には足首までの深さの浅せの長い小川があって小さな魚がぴっちゃんぴっちゃん気持ち良さそうに泳いでいる。

その花畑の中には腰まである長さの艶のある黒髪を1本に束ねた着物姿の美しい女性が穏やかな笑みを浮かべながらその場に座って目の前で無邪気に遊んでいる2人の子供を愛おしそうに眺めていた。

『待ってよリク!』

『早く来なよイク!』

悪戯っ子で元気な“リク”。
真面目で大人しい“イク”。
2人は顔も背格好も瓜二つな双子の兄弟だ。

ちなみにリクが兄でイクが弟。

誰から見てもとても仲良しな2人は父親が仕事に出向いてる間はいつも母親の“シュン”と一緒にこの彼岸花の花畑に遊びに来ていた。

『あまり遠くに行ってはなりませんよー!』

言わなくても大丈夫なのは分かっていたがシュンはここへ来るたびつい毎回同じ事を言ってしまう。

それだけ愛しく大切に思っていたからこそだった。

2人はシュンに向かって『はーい!』と大きく手を振った。


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