「支度できたか?」
「うん」
「ほらっ」
二人は北海道旅行に出発する日を迎えていた。
朝陽が理恵の大きなカバンをもつ。
「ありがとう」
「行くぞ」
「うん。」
理恵は朝陽の腕に自分の腕を絡めた。
そんな理恵に朝陽は微笑む。

3泊4日の北海道旅行。


理恵は心に決めている。
これが朝陽との最後の旅行だと。