光原先輩の家に泊まった日は、いつも以上にぐっすり眠ることができた。

けれどもう泊まることはないだろうし、ふたりの関係は続かないだろうと思っていた。


それなのにどうして───

「イチャイチャすんなら他でやれ。
そもそもこの子困ってんだろ」


一週間も経たないうちに、朝のホームルームが始まる前の時間で保健室に呼び出されているのだろう。


そもそも連絡先を交換してしまったからかもしれない。


ベッドの上に座り、なぜか後ろから抱きしめられている状態である。

これだと金城先生が呆れるのもわかる。