光原先輩が教室を後にしてすぐ、真由を探しに行った私。
どうやら他クラスの教室に逃げ込んでいたらしく、すぐに連絡をとることができた。
「ごめんね華蓮ちゃん…バカって言って」
他クラスの教室まで迎えに行けば、反省しているのか隅のほうに縮こまっていた真由。
他クラスの子たちもそんな真由の対処に悩んでいたらしく、私が迎えに来て安心した様子だった。
「いいよ、気にしないで。
ほら、もう光原先輩も帰ったし教室戻ろう?」
「……本当にいない?」
「いないよ。だから呼びに来たの」
真由の前に手を差し出せば、少し間が空いた後に私の手をとった。
そして立ち上がった真由は、大人しく私の後ろについてきてくれた。