もう、生きることに疲れた。誰か、俺を殺してくれないか。

 何度、自身の心臓を貫いても、その鼓動は止まない。

 その度に後悔しているんだ。

 どうして、あの時。俺は、あの男の肉を喰ったのか。

 生きたいと願ってしまったのか。

 あのまま、冷たい雨に打たれて、血の海と化した戦場で逝けば良かった。

 あれから何年経ったのだろう。

 もう百年以上は生きているような気がする。


 ────俺は死ねない。永遠に。