二週間後、永遠は柚葉の両親と一緒に卒業した高校の体育館にいた。
柚葉を両親に任せると永遠は体育館を出た。

柚葉は慣れない場所にきょろきょろとあたりを見渡していた。
「何かしらね、柚葉」
柚葉の母は娘の緊張を紛らせようと話しかける。

しばらくして体育館の扉があくと次々に人が入ってきた。みんなバスケットのユニフォームに身を包んでいる。
その一番後ろには永遠がいた。

それは柚葉と永遠の中学時代のバスケット部仲間たちだった。
永遠からの連絡に快く参加してくれた。

夏子からの提案は永遠が中学時代のようにバスケをしている姿を見せることだった。