目覚ましの音で目を覚ます永遠。
眠い目をこすりながらベッドから体を起こす。そして両方の頬を自分でたたき気合を入れると寝ぐせ頭のまま部屋を出た。
「おはようございます」
「おはよう」
永遠がリビングに入るとそこには柚葉の両親と柚葉がいた。
柚葉はパジャマ姿のまま椅子に座っている。
永遠は柚葉の正面にしゃがみ「おはよう」と声をかけた。
永遠を見ると柚葉は永遠の寝ぐせ頭を見た。そしてぴょんとはねた髪に手を伸ばす。
「寝ぐせ」
そう言って永遠が笑う。そんな二人を柚葉の両親も見守っていた。
「永遠君、遅れちゃうわよ?」
柚葉の母の言葉に永遠は時計を見て慌てて朝食を食べ始めた。