ケータイ小説 野いちご

君の隣でみる夢

運命に逆らえずに

「柚葉、永遠君来たわよ!」
柚葉は洗面台で最後の身だしなみチェックをすると玄関へ向かった。玄関の扉を開けると家の門まで長い階段がある。
その階段の上で自分と同じ高校の制服を着た幼なじみの高瀬永遠が待っていた。
すらりと高い背。細身で髪は茶色。染めているわけではなく瞳も同じ茶色だった。
正直、高校でもてる。二人は高校3年生。後輩たちからも永遠は人気だった。そんな永遠は柚葉を毎朝こうして迎えに来てくれる。

柚葉の姿を見て近づいてくる。

「いつも待たせてごめんなさいね」
柚葉の母が玄関で二人を見送る。
「いえ」
ぶっきらぼうに答え頭をぺこりと下げると永遠は柚葉に自分の腕を差し出した。
柚葉は永遠の腕につかみながら玄関から門へ続く階段を降りる。

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